キタキツネ(Vulpes vulpes schrencki),ホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica),ベニギツネもアカギツネ(red fox, silever fox, cross fox, 学名 Vulpes vulpes)の亜種
食
肉
目 | イヌ科 (Canidae, Dogs) (10属)
| キ ツ ネ の 仲 間 | キツネ属 (Vulpes, Foxes) (12種) | (種) アカギツネ (vulpes, Red foxes) (48亜種)
| (亜種)アカギツネ (Vulpes vulpes vulpes, Red Fox) | ユーラシア |
(亜種)アメリカアカギツネ (Vulpes fulfa, American Red Fox) | 北米 |
(亜種)ギンギツネ (Vulpes fulvus, Silver Fox) | ユーラシア・北アフリカ・北米 |
(亜種?)クロキツネ(黒狐)
| 千島 |
(亜種?)ジュウジギツネ(十字狐)
| |
(亜種?)ベニキツネ(紅狐)
| 千島・根室 |
(亜種)キタキツネ (Vulpes vulpes fulva, Vulpes vulpes schrencki, Hokkaido Fox) | 北海道・南千島・サハリン |
(亜種)ホンドギツネ (Vulpes vulpes japonica, Japanese Red Fox) | 本州・四国・九州 |
クルペオキツネ属
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| ホッキョクギツネ属 | (種)ホッキョクギツネ(arctic fox, Alopex lagopus) | (型)アオキツネ(Blue fox) | ユーラシア北部,北米北東部,グリーンランド. |
| (型)シロキツネ(White fox) | アイスランド |
| オオミミギツネ属 |
| イエイヌ属 |
| ディンゴ属 |
| タヌキ属 |
上の表は Netscape Communicator 4.78ja + Windows 98 で表示を確認してあります.
| | | | | セントローレンス島 (ベーリング海峡南方の,エキノコックスの流行地,アメリカ合衆国領*2) |
| | | | | ↓ 野鼠 (狐の餌として1870年移入) |
| | | | | コマンドル群島のベーリング島(ロシア領) |
| | | | | コマンドル群島のメイチ島(ロシア領) | | |
| | | | | ←― 青狐 (大正5年 1916年ロシアから農林省に寄贈) |
| | | | 中部千島 | | |
| | | | | 北千島の幌莚島(パラムシル島) | | | | |
| | | | | ↓ 野鼠 (狐の餌として移入) | | | | | |
| | | | 中部千島の宇志知島(ウシチル島) |
| | | | ↓ | 青狐を増殖して移入放飼 |
| | | | 中部千島*1の新知島(シンシル島あるいはシムシル島) |
| | | 紅狐を移入し放飼 (大正13年から15年に移入 1924〜1926年) | ←―― | |
| 礼文島(レブントウ) |
| | | | 根室市昆布盛漁港の東方沖合のユルリ島 根室市東方の歯舞群島(はぼまいぐんとう)の春苅島(ハルカリ島)(両島で戦前,千島から移入してキツネの養殖をしていた) |
| | | | ↓ | キツネ (結氷した海上を歩いて, または流氷に乗って渡るのが目撃されている) | | |
| | | | 根室 |
| | | | ← |
| | | 全道 |
*1 1875年「樺太・千島交換条約」によりウルップ島以北の千島が日本領として確定した.このウルップ島以北の千島を北千島という場合には,「中部千島」は無くて,南千島は国後島と択捉島.
地質学的には北端のシュムシュ(占守)島からシャシュコタン(捨子古丹)島までが北千島,その先Kruzenshtern海峡(深度1900m)を境にライコケ(雷公計)島からシムシル(新知)島までを中部千島,そして最も深いBoussole海峡(深度2200m)を境にチリポイ(知理保以)島から国後島・歯舞諸島までを南千島と呼んでいる.(石塚吉浩 千島列島の火山)
クリル はるかなる島々(北海道テレビ)
*2 アラスカはロシアの海軍大佐ベリクス・ベーリングが発見しロシア帝国領になったが,
ロシアの申し出により,1867年アメリカ合衆国が720万ドルで買収した.
このときベーリング海峡の南方にあるセントローレンス島も合衆国領になった.
アカギツネの亜種には白い亜種もあって,輸入して販売している.(エキノコックスは大丈夫なんかな?)総合ペット村バンビ
Small Animal 図鑑 シルバーフォックス(ギンギツネ,silver fox)
Suran's Fox-Database
http://www.furry.de/suran/fox_db/Species_overview.html
Species-Map
http://www.furry.de/suran/fox_db/db_main.html
http://www.furry.de/suran/fox_db/fox_all.html
General information about foxes
1999年青森県の豚の肝臓からエキノコックス(多包虫)が検出(1998年に食肉検査した豚のもの)され,
本州も汚染地域であることがわかった.(青函トンネルを通過したキタキツネかイヌ/ロシア船のイヌから?/輸入したペットから?)(同年の秋田県のエキノコックス症は後にカンテツ症に訂正された.)
中間宿主・・・ヒト・ネズミ・ブタ・ウマ・サル・ゴリラ
ヒトは沢水を飲んで,野菜・山菜・木の実を食べて,キツネに触れて,イヌ・ネコ・キツネの糞に触れて,土塵とともに吸い込んで
などにより卵を経口摂取する.小腸でふ化し幼虫(多包虫とよぶ)が肝臓・肺に寄生,
ヒトでは10年以上たってから発症する(包虫症).外科手術が唯一の治療法.
野ネズミでは感染後数カ月で10数万個に幼虫(原頭節)が増殖する.
ネズミ(野ネズミと都市のネズミ)のうちにもエキノコックスが感染しない種もある(媒介するネズミとしないネズミがある)
終宿主・・・・キツネ・タヌキ・イヌ・ネコ.
ネズミを食べた肉食獣(終宿主)に「原頭節」と呼ばれる幼虫が入り小腸内に寄生し,成虫になり糞に交じり卵が放出される.
終宿主には駆虫薬が有効で駆虫薬入りの餌を撒いて汚染率を減らすことが可能.
観光地でヒトにキツネを近づけないこととキツネの駆虫が必要.
ヒトとの接点で考えるとイヌ・ネコの駆虫と野犬・野良猫の一掃が一番重要.
感染しているイヌ・ネコの糞は危険.放置せず焼却すること.
駆虫薬を与えたイヌ・ネコの糞は極めて危険.
犬・猫は屋内で飼い,屋外に連れ出すときはイヌばかりでなくネコも綱を付け,綱を人が持つこと.野外で綱を一時でも離さないこと.
捨てイヌ・ネコを拾って飼う場合は検査と駆虫が必須.
本州から飼い犬を連れて北海道に行くことは自粛することが望ましい.
北海道から飼い犬を本州に移動する(連れ帰ることを含む)前にあらかじめ検疫をして感染していないことを確かめる.非感染を確認せずに連れ帰ってしまった場合は直ちに詳しい獣医師に相談することが必要.
北海道から来た犬がいる周囲はエキノコックスに汚染されている可能性が高い.
終宿主に対してはエキノコックスの害はない.つまり,キツネ・イヌなどは感染してエキノコックスを撒き散らしていても,自分自身はまったく健康である.
中間宿主相互や終宿主相互では感染しない.感染したブタを食べてもヒトに感染しない.人から人へは感染しない.ただし通常は終宿主であるはずの狐が中間宿主になっていたり,中間宿主であるはずの野鼠が終宿主になった例がある.その場合は,終宿主のはずが実は中間宿主である狐の死体を食べたキツネやイヌが感染するかもしれない.
青森県では豚舎にいた豚が感染していた(幼虫が肝臓に巣くっていた)のだから,餌・水か敷き藁についた卵を口から摂取したことになる.野ネズミとキツネ・イヌのエキノコックス循環が出来上がっていて,その卵が餌・水か敷き藁に付いてブタの口から入ったのではないか.
診断 ・・・ 血清免疫反応で検査.検査結果が出るのは検査の依頼をしてから(血清を渡してから) 1-2週間後.
ただし,感染してから検査で陽性に出るまで何ヶ月あるいは何年かかるか不明であるので,定期的検査が必要.
北海道内の大きい病院ではいつでも受け付ける.
北海道以外では検査できる医療機関が無い.
本州の保健所は受け付けない.
本州の病院にも受け付けてくれるところがあるが,委託する検査機関は一部の検査しかしない場合がある.料金が高額である.
病院経由で北海道立衛生研究所に血清検査を依頼する方法がある.(ただし,北海道立衛生研究所 疫学部 血清科 のページには記載無し)
肝癌と思って手術して初めてわかることもある.
外科手術時にエキノコックスと知らずに,または,誤って包虫の嚢胞(のう胞の表面はクチクラ層でできている)から内容が放出されると重篤な即時過敏症反応(アナフィラキシーショック)を起こす.肝がんの手術をするとか肝臓の生検をするといわれたら医師に注意を促す必要がある.
以下の書籍や新聞などを参考にしましたが,他の資料とごっちゃになっていて矛盾があるかもしれません.
[増補版]エキノコックス その正体と対策 著者:山下次郎 増補:神谷正男 発行所:北海道大学図書刊行会 1997年12月25日 増補版第1刷発行
動物大百科 1 食肉類 D.W.マクドナルド・編 今泉吉典・監修 平凡社 1991年4月1日 初版第2刷発行
経験的情報・推測
東京のある著名な民間の検査機関ではELISA法しか扱っておらず,しかもWestern Blotting法並みの料金をとる.めったに無い検査だからコストがかかるのだろう.
北海道立衛生研究所疫学部血清科では病院経由での検査依頼しか受け付けない.何れかの診療機関の内科の「診察」を受け,その医療機関から北海道立衛生研究所疫学部血清科に依頼してもらう.医療機関がFAXで申し込み書類を取り寄せて医療機関が記入しておく.「患者」が持参した「北海道収入証紙」を医療機関が依頼書に貼付する.医療機関が採血して血清を冷蔵で送る.同時に依頼書を送る.検査の結果は3週間で出て「成績書」は医療機関に送られてくる.結果が届いたことを医療機関に確認したら,結果の説明を受けるためにその医療機関で受診する.)
注意しなければならないことは,「北海道収入証紙」は北海道銀行東京支店では前から扱っていないことである.「北海道収入証紙」は北洋銀行東京支店で扱っている.東京には支店が1店舗しかないが,まったく支店が無い府県の方が普通だろう.別の支払方法を北海道庁に検討してもらいたいものだ.*「北海道収入証紙」は北海道東京事務所の窓口でも取り扱っていない(売っていない).
* 北海道立衛生研究所ウェブサイト
特集 エキノコックス症について 診断方法
医療機関を介して一般の検査依頼を受け付け
試験分析鑑定依頼申請書 プリントアウト
検体の取り扱い
検査手数料 北海道収入証紙の入手が困難な場合の支払い方法
1検査ごとに,北海道立衛生研究所疫学部血清科あてに検査依頼をしてもらうよう医療機関に依頼するための内科受診,医師や医事課担当者への説明,病院と北海道立衛生研究所とのやり取り,北海道収入証紙の購入,採血してもらうための内科受診,というように金銭と休暇が必要だ.やり取りの電話代や手数料や血清の送料を別途請求されるかもしれない.結果を知るまでに長期の日数がかかる.結果の説明を受けるためにその医療機関で受診する.また金銭と休暇が必要だ.これらを考えると,ELISA法とWestern Blotting法を同時に依頼するのが現実的である.それでも東京の民間の検査機関にELISA法だけ頼むより安いかもしれない.
なおエキノコックスの血清検査は健康保険の対象にならない.
エキノコックスに感染しても血清検査で陽性に出るまで何ヶ月かかるかはまだ定説がない.北海道に行かなくなってからも定期的に検査を受けるべきかもしれない.
肝臓の超音波エコー検査は大きな病院ならできるようだ.肝臓の具合が悪ければ健康保険の対象になる.
肝臓の具合が悪い場合に肝生検をされることになるかもしれないが,エキノコックスのことを知っている医師は少ないので,「自分はエキノコックス症の可能性もある.多包条虫の幼虫が存在すれば,肝臓の生検はそれを傷つける恐れがあり,アナフィラキシーショックの原因になるから禁忌である.」ことを医師によく説明しなければ命にかかわる.
肝臓に巣くう寄生虫はエキノコックスばかりではなく,他の寄生虫でもアナフィラキシーショックの原因になるかもしれない.(カンテツ)生検は軽々しく行われるべきではない。
肝癌の手術をするというときは,開けてみたらガンでなくエキノコックスだった,あるいは両方だったということもありうるから,医師に注意を即しておくことが肝心である.医師はまだエキノコックスの怖さを知らない.医師にはそれがエキノコックス症とは分からないかもしれない.
東京の(北海道以外の)医師はエキノコックスについてあなたほどの知識を持っていないかもしれないから,忍耐強く対応する必要がある.医師の誇りを傷つけるとろくな事は無いから慎重に発言すべきだが,血清やエコーの検査結果についての医師の見解をまるごと信じてはならない.
北海道立衛生研究所
エキノコックス情報ホットライン(巖城 隆)
環境動物フォーラム
ペットのエキノコックス検査について
エキノコックス症の知識と予防
(
北海道庁のホームページから検索する)
北海道の生活情報[Check It]
エキノコックスの簡単な基礎知識 東島 康久(まやさき,Mayasaki,さなにに)
http://www.lifekernel.ne.jp/hokkaido/warning/ekino.html
東京都 報道発表資料
「ムツゴロウ動物王国」のあきる野市移転について
(「ムツゴロウ動物王国」をあきる野市のサマーランドに土地を借り全面移転して開業した「東京ムツゴロウ動物王国」は,客数が伸びず2007年11月25日閉鎖し北海道に戻った.)
大阪府立公衆衛生研究所
http://www.iph.pref.osaka.jp/report/harmful/harmful.html
地衛研の連携による危機的健康被害の予知及び対応システムに関する研究
http://www.iph.pref.osaka.jp/report/harmful/llframe.html
「健康危機事例一覧表」 3.原虫・寄生虫、衛生動物
http://www.iph.pref.osaka.jp/report/harmful/detail/383hokaido.html
エキノコックス症媒介動物疫学調査(北海道立衛生研究所)
動物由来感染症を知っていますか?(厚生労働省検疫所)
国立感染症研究所 感染症情報センター(IDSC)
北海道内の飼い犬におけるエキノコックス感染例及び北海道から移動する犬の感染実態調査結果と感染予防対策について(情報提供及び啓発依頼)厚生労働省
第45回日本寄生虫学会・日本衛生動物学会 北日本支部合同大会
(1998/10/23 仙台)
札幌周辺および知床のキタキツネの腸管内寄生蠕虫の調査(中間報告)
野中成晃 ら(北大・獣・寄)